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2024年04月01日

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  • Naoko Saito, “American Philosophy in Translation,” (Invited panel of Amreican Philosophy Forum in Japan, Annual meeting of the Society for the Advancement of American Philosophy, Friday 29 March 2024, Boston Hilton Park Plaza Hotel.)

https://american-philosophy.org/saap-2024/

 

本日、2024年3月29日に、ボストンで行われたSociety for the Advancement of American Philosophyの年次大会にて、アメリカ哲学フォーラムの招待パネルの発表が行われました。齋藤の司会の下で、山根さん、西郷さん、齋藤が発表を行いました。以下は発表内容(発表順)です。

 

1.    Introduction of American Philosophy Forum in Japan (by Shusuke Yamane)

2.    Naoko Saito, Kyoto University

“American Philosophy in Translation”

3.    Shusuke Yamane, Institute of Technology Maizuru College

"The Radical Empiricism of Kitaro Nishida"

4.    Minako Saigo, The Japan Society for the Promotion of Science

"Philosopher Shunsuke Tsurumi and the Post War Japanese Society."

 

20分ずつの個人発表後、40分ほど、活発な質疑応答が行われました。日常生活や日常人の哲学と禅や悟りの伝統における鶴見俊輔のプラグマティズムの位置づけはいかなるものか、日本におけるアメリカ哲学の研究状況についての包括的なリサーチはあるのか、西田哲学におけるunityの思想の変遷はどういうものか、unityの思想について日本におけるヘーゲル思想の影響はあるのか、日本においてプラグマティズムは育っているのか、チャットGPTの台頭によって外国語学習が不要であるという動向が生じており、これにより翻訳経験は不要になるのか、日本におけるプラグマティズムと政治の関わりはどういうものか、など多岐に渡る質問が提起されました。

またコメントとして、人間の日常経験において翻訳しえないものは重要な役割を果たすという指摘もありました。これについては、翻訳経験の核となるものは翻訳しえないもの、溝の経験であり、これはAIによって置き換えることができないものであること、異文化間の相互理解は、このわかりがたさや溝を出発点として始まるものであるということを強調しました。

また、アメリカ哲学は日本で育っているのかという点については、それはまだ発展途上にあるという応答をしました。その点で、アメリカ哲学フォーラムが生まれたことには意義があるという位置づけがなされました。

今回のパネルでは、日本哲学・思想や、日本におけるアメリカ哲学、プラグマティズムの位置づけについての関心の高さが伺えました。ぜひ多くのアメリカ哲学フォーラムの会員が、Society for the Advancement of American Philosophyにおいて今後、発表の機会をもたれることを願います。

 

2024年3月29日 齋藤直子

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